炎症を起こす原因による肝炎の分類

肝臓のことを説明する女性3

肝臓に炎症を起こした原因によって肝炎を分類するといくつかに分かれます。薬剤性肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎、ウイルス性肝炎です。

 

服用した薬が原因で起こるのが薬剤性肝炎で、薬そのものの毒性で肝臓が傷つけられた場合を中毒性肝障害、薬によってアレルギー反応が引き起こされて過剰な免疫反応が肝臓を攻撃する場合をアレルギー性肝障害と言います。

 

アルコールが原因で起こるのがアルコール性肝炎で、日頃から飲酒を続けている人が数日間集中して大量にお酒を飲むと、腹痛と発熱を伴って発症します。自己免疫機能の異常によって肝障害が引き起こされるのが自己免疫性肝炎です。圧倒的に女性が多く、若い女性と更年期の女性に多い肝炎です。

 

肝炎ウイルスが原因で発症するのがウイルス性肝炎です。日本人の肝炎の約80%を占めます。現在分かっている肝炎ウイルスは6種類。その中で日本人に多いのはA型、B型、C型の3種類です。

A型肝炎

A型肝炎は日本で起こる急性肝炎の約40%を占めます。感染力が強いのが特徴ですが、空気感染はしません。経口感染です。A型ウイルスの多くは便の中に排出されるため、その便によって汚染された飲み水や魚介類を摂取することで感染します。日本国内での感染は減少していますが、衛生状態の悪い地域を旅行中に感染して帰国後に発症するケースが増えています。ウイルスに感染すると2〜6週間で発熱、下痢、全身倦怠感、食欲不振が現れます。比較的早く発症し、高熱がでやすいのが特徴です。初期症状が1〜2週間続いた後、黄疸が2~4週間ほど続きます。症状は一過性で慢性肝炎に移行することもありません。1度罹ると永久免疫が出来て再感染しないという特徴があります。

B型肝炎

B型肝炎は、B型ウイルスに汚染された血液が体内に入り込むことによって感染します。現在は輸血用血液のチェック体制が整備されているので、主な感染経路は出産時の母子感染、医療従事者の針事故による感染、セックスによる感染です。ウイルスに感染してから発症するまでは1~6ヶ月と長いのが特徴です。健康な成人が感染してもほとんどんは一過性で済みますが、幼少期に感染するとウイルスを体内に保持した持続感染となります。その場合、約10%が慢性肝炎に移行します。

C型肝炎

C型肝炎は大部分が輸血による感染です。ウイルスに感染してから発症するまでは2〜16週間。発症しても気づかない場合も珍しくありません。しかし、大人になってから感染すると治りにくく、6~8割が慢性肝炎に移行しています。慢性肝炎に移行した場合の治療の基本はインターフェロン療法です。